鼻涙管閉塞(流涙症)| ねこの涙目、考えられる病気とは?

獣医師監修(トレッタねこ病院)

トレッタねこ病院の獣医師が、ねこの病気を徹底解説!
まずは、「涙目」にかかわる病気について。今回は、涙の通り道が詰まってしまう病気「鼻涙管閉塞」を解説します。


Photo by Charlie Deets on Unsplash

鼻涙管閉塞(びるいかんへいそく)ってなに?

ねこの目元が涙でよく濡れていることはありませんか?実は、動物には涙が目から鼻に抜ける通り道の管があります。その管が鼻涙管(びるいかん)と呼ばれています。

この涙の通り道が詰まると、鼻に排出される涙が溢れてしまい、目元が濡れる原因となります。濡れている状態が続くと、その部分で細菌が増えてしまいます。その結果、皮膚が荒れてしまったり、目に感染を引き起こしてしまうのです。また、白い体毛の子だと、涙やけといって毛に茶色っぽい色がついてしまうことがあります。

鼻涙管が詰まってしまう原因は?

鼻涙管が詰まってしまう原因はいくつかあります。

一つは品種によるものです。純血種のねこは品種改良によって鼻が潰れていたり、短くなっている品種がいます。そのような品種では、生まれつき鼻涙管の流れが悪かったり、鼻涙管の構造が正常でないことがあります。
鼻涙管閉塞にかかりやすい猫種一覧(例)

もう一つは疾患による閉塞です。鼻涙管の中に細菌が入り込んで炎症を起こすと、組織が腫れてしまい、鼻涙管が詰まってしまいます。他にも目の疾患や鼻腔内の疾患によっても詰まってしまうことがあります。また、ひどい結膜炎にかかってしまうと鼻涙管開口部付近の組織が癒着を起こしてしまい、鼻涙管がほとんど通らなくなることがあります。

検査はどうするの?

鼻涙管が閉塞しているかどうかの検査は、色のついた薬剤を目に数滴垂らし、その液体が鼻から出てくるのかをチェックする簡単な方法で行います。通常、この検査は、角膜に傷がないかどうかのチェックと同時に行うことが多いです。

治療方法・対処方法は?

治療は原因の除去が第一です。感染や炎症が原因の場合は抗生剤の投与や場合によっては消炎剤の投与になります。かかりつけの獣医師の処方にしたがって投与してください。

品種などの体質による閉塞の場合は、日頃から涙を拭いてあげるなどして目元を清潔に保ちましょう。


以上、今回は鼻涙管閉塞(びるいかんへいそく)の解説を行いました。ねこちゃんに涙の症状が見られたら、ぜひ参考にしてくださいね。

少しでもねこを愛する皆様のお役に立てればと思います。
全てのねこの健康と、幸せな毎日を願っております。

Toletta(本体無料)はこちら
logo_toletta