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結膜炎 | ねこの涙目、考えられる病気とは?

トレッタねこ病院の獣医師が、ねこの病気を徹底解説!
「涙目」にかかわる病気についてお届けしています。今回は、結膜が赤く充血して炎症を起こしてしまう「結膜炎」について解説します。


Photo by Charlie Deets on Unsplash

結膜炎(けつまくえん)とは?

結膜炎とは、結膜が赤く充血して炎症を起こしている状態をさします。結膜とは、白目(しろめ)とまぶたの裏側を覆っている半透明な膜のことで、結膜が炎症を起こすと、涙が出たり眼を気にするようになったりします。程度により、眩しそうにして眼を細めたり、開けきくそうにしたります。酷くなると、完全に閉じてしまうこともあります。

その症状、結膜炎かも!

・眼や眼の縁が赤くなった
・眼を気にして掻く
・眼が開きにくいまたは閉じている
・鼻水、くしゃみ
・食欲の低下

原因は?

眼の炎症を引き起こすものは全て原因となります。ねこで多いのは、ウイルスや細菌などの微生物が引き起こす感染症によるものと、ぶつけたり傷つけたりして起こる外傷性、免疫の反応によって起こるアレルギー性になります。

例えば、感染性の結膜炎の代表として猫風邪による結膜炎があります。猫風邪は、猫ヘルペスウイルス1型感染症(FHV-1)や猫カリシウイルス、クラミジア感染症などをひっくるめて呼ばれている病気です。特に子猫の時に要注意ですが、猫風邪をこじらせるとひどい結膜炎を引き起こし、瞬膜癒着(猫特有の白っぽいまぶた「瞬膜」が眼の表面に付着して残ってしまうこと)が起こって眼が開きにくくなる場合があります。
※一般的には「猫風邪」と呼ばれていますが、診断名では「猫上部気道感染症」となります。

検査はどうするの?

結膜炎の炎症の原因を探します。目に細菌感染がないかどうかチェックし、場合によってはウイルスの検査をするかもしれません。こちらは診察した獣医さんと相談してみて下さい。

治療方法・対処方法は?

検査をし、原因がわかれば治療となります。治療内容は原因によって様々ですが、目薬とエリザベスカラーをつけると思ってください。結膜炎は痛いし痒いので、ねこは気にして触ってしまいます。触ると悪化してしまうので、いくら治療してもよくなりません。エリザベスカラーを嫌うねこちゃんも多いかと思いますが、飼い主・ねこちゃん共に、頑張るところになります。抗生剤を処方してもらった場合は、獣医師さんに指示された一日の量と期間をしっかり守りましょう。誤った使い方をすると再発や薬が効かなくなってしまう原因になります。お薬がうまく飲ませられない場合も獣医さんに相談してみてくださいね。


以上、今回は結膜炎について解説しました。ねこちゃんが目に違和感を感じているように見られたら、参考にしてくださいね。

少しでもねこを愛する皆様のお役に立てればと思います。
全てのねこの健康と、幸せな毎日を願っております。

この記事を書いた人

浅見 優樹

トレッタねこ病院 院長
浅見 優樹

北里大学獣医学部獣医学科 卒業、College of Veterinary Medicine Purdue University International Clinical Rotation Extern 修了。都内ねこ専門病院で毎日猫の診療に従事する傍ら、多数の保護猫の処置も経験。現在、トレッタねこ病院院長。

ひとこと
山間の小さな町に生まれ小さい頃から動物に囲まれて育ちました。ねこちゃんはもちろん動物のことが大好きです。今は保護猫と飼育放棄犬とともに暮らしています。常にねこちゃん達への親しみのこもった優しい診療、治療、また飼い主様への丁寧な説明を心掛けています。 猫と人が健康で幸せな未来をトレッタとともに創れますように。

 

宮城 太輔

トレッタねこ病院 獣医師
宮城 太輔

北海道大学獣医学部獣医学科 卒業、京都府の動物病院にて約4年間小動物臨床医として勤務。

ひとこと
ねこちゃんも長寿化が進んできておりますが、長く健康に過ごしてもらいたいものですね。ねこの健康寿命を伸ばすためには、健康管理、予防医療、病気の早期発見・早期治療、疾患のコントロールの正確化、などを実現していく必要があります。テクノロジーの力がこれらをより身近かつ手軽な形で実現していく。そして、人とねこの幸せが増えていく。そんな未来をトレッタと一緒に作っていきたいと願っております。