新しいトイレとねこ砂の切り替えにお悩みの方へ。ねこのトイレ移行アドバイス【保存版】
トレッタをご購入いただいてから1番多くのご相談を受けるのは、「なかなかトレッタをつかってくれない…」ということ。以前こちらの記事でもねこのトイレ移行のコツをお伝えしましたが、それでもうまくいかない、なんて声も。
そこで今回は、前回解説した内容と、トレッタユーザー様の実際の成功例をもとに【保存版】としてトイレ移行問題についてのアドバイスをまとめました!これからお伝えするチェックリストの中で、あなたのねこちゃんに当てはまるものがあるかもしれません。ボリューム満点となっていますが、ぜひ最後までお読みくださいね。
※本記事は、新しいトイレがシステムトイレであることを前提としたアドバイスとなっております。
1. 新しいトイレに切り替えるためにまずは知っておきたいこと
これからシステムトイレをご利用いただくにあたり、まずはお試しいただきたいこと
トイレからはみ出してしまう、トイレ以外の場所での粗相してしまう、とお悩みの方へ。粗相は病気の可能性もあるため、要注意です。
トイレを替えたら、今までよりもトイレに行く頻度が減ったかも…?そんな心当たりのある方はこちら。
1. 新しいトイレに切り替えるためにまずは知っておきたいこと
こちらの記事でも紹介しておりますが、これから新しいトイレをご利用いただく方にまずお読み頂きたい、スムーズな移行のためのポイントをいくつかご紹介いたします。
一番のポイントは、砂とトイレの両方を突然新しいものに替えないこと。
今回初めてシステムトイレに変更する場合は、ねこちゃんは初めて「システムトイレ用の砂(固まらないタイプ)」を使うことになりますが、トイレ本体も中に入っていた砂も全て違うものに変わってしまうと、ねこちゃんも困惑してしまいます。そのため、砂もトイレも「少しずつ」替えていく方法をおすすめします。
砂とトイレ移行までのSTEP
①今まで使っていたトイレで「砂の変更」からはじめる
長期戦も覚悟で以下のように少しずつの変更を試みてください。
もともとの砂:新しい砂
最初の週=8:2
2週目=5:5
3週目=2:8
4週目=0:10
②砂の変更が問題なさそうであればトイレ本体も新しいものに変更してみる
この時、いきなり前のトイレをしまってしまうのではなく、それまで使っていたトイレの隣に新しいトイレを設置し、少しずつ「新しいトイレだよ」と教えてあげましょう。
(新しいトイレがトレッタの場合)
③トレッタの電源を抜いた状態で使ってくれるまでようすを見る
新しいトイレと、今までなかったライトとの両方を同時に慣れさせることが難しいねこちゃんもいます。その場合は、まずはトイレ本体に慣れてもらうために電源をオフにして、通常のシステムトイレとして使ってくれることを目指しましょう。
ねこちゃんが数回でも入ってくれたら、飼い主様がごようすを見ていられるときに、思い切って前のトイレを撤去してしまいましょう。すると、意外とあっさりとトレッタを使ってくれるようになることもあります。
☆実際に弊社スタッフもこの方法でトイレ移行が成功しました!☆
砂を入れる前からドヤ顔しちゃうねこちゃんが多いのはトレッタあるある
トイレ移行がうまくいかないときのチェックリスト
上記の方法でも上手くいかない…そんなねこちゃんは以下の項目も確認してみてください。
トイレの置き場所を変えてしまった
今まで置いていた場所と違うところに新しいトイレを設置していませんか?
トレッタの場合は電源が必要となるため、場所の変更がやむを得ない場合もありますが、ねこちゃんはとてもこだわりが強いことと、今までと形状の違うトイレが今までと違う場所に突然現れても、トイレだとすぐに理解できないことがあります。
そのため、新しいトイレの設置場所は
・できれば今までと同じ場所に設置する
・トレッタの場合、電源の都合で場所の移動が必要であれば、まずは電源をいれずに元の場所に設置し、少しずつ目標の場所まで移動する
といった方法をお試しください。
砂がねこちゃんの好みではない
システムトイレに移行の際には「システムトイレ用の砂(トレッタの場合は固まらないタイプ)」へ変更する必要がありますが、以前使っていた砂がお気に入りで、新しい砂を使うとトイレに入ってくれないねこちゃんもいます。
そんな時は、システムトイレ用の砂の中でも、今まで使っていた砂と似ているものを選んであげましょう。
今まで使っていた砂の形状が好きな場合や、質感が好きな場合、大きさが好きな場合があります。
全て当てはまるものを見つけだすのは難しいと思うので、1つでも前の砂と特徴が似ている砂をまずは選んであげて、それでもダメな場合には、また別の部分で前の砂と似ている砂をお試しください。
トイレを設置して間もない
ねこちゃんのトイレ移行はプロでも2ヶ月程かかることもあります。焦らず、気長にようすを見てあげましょう。
くつろいじゃうのも、トレッタあるある。新しいもの好きで、移行がスムーズなねこちゃんもいます。ねこの性格もねこそれぞれ。
2. トイレトラブルを起こしてしまうねこちゃんへ
トイレを替えたら、トイレからおしっこやうんちがはみ出てしまったり、トイレ以外の場所で粗相をしてしまうようになった…それにはねこちゃんによって様々な理由があり、病気の可能性もあるので注意が必要です。
病気が原因ではない場合には、少しの工夫で簡単に解決できることもあるので、お困りの方は要チェックです!
トイレトラブルに関するチェックリスト
膀胱炎や便秘等になってしまっている
膀胱炎や便秘になってしまっていると、膀胱や肛門に違和感があり様々なところで踏ん張ってしまうことがあります。まずは獣医師さんへ相談しましょう。
トレッタの獣医師相談サービスでは、LINEで気軽に相談ができます。トレッタのデータと合わせて、病気の可能性があるか獣医師がアドバイスいたします。
自分の足が砂の上に乗っているので、体もトイレ内に入っていると思ってしまっている
そんなねこちゃんもいます。
そんな時は、トイレの奥側に砂を寄せて上げることでしっかりとトイレの奥まではいってくれて、トイレのはみ出し問題が解決します。
☆実際にこの方法でお悩みが解決した飼い主様とねこちゃんもいらっしゃいます☆
砂を踏みたくない
しっかりと砂の上でおしっこやうんちをしたいねこちゃんとは逆で、砂を踏むのがいやな子もいます。
そんなねこちゃんには砂を手前に寄せて砂のない足場を奥側に作ることで、しっかりとトイレの奥まで入ってくれるようになります。
きれいなトイレしか使いたくない
自分のおしっこやうんち、又は同居のねこちゃんのおしっこやうんちが既にあるトイレは使いたくない!というきれい好きなねこちゃんもいます。対策を取らないとトイレを我慢してしまい、膀胱炎等になってしまうことも…
きれい好きなねこちゃんのために、
・トイレはこまめに掃除をしてあげる
定期的な丸洗いも必須です!
・トイレの数を増やしてあげる
きれいなトイレしか使いたくないねこちゃんは少なくないため、一般的にねこちゃんのトイレの設置台数は、ねこちゃんの頭数+1台が推奨されています。
トイレに入っていた時にトラウマになってしまう出来事があった
例えば大きな物音がしてびっくりしてしまったことがあったり、叱られてしまったことがあったり、トイレ内だけでなく、トイレ周辺でトラウマになってしまうような出来事があると、その周辺に近づかなくなってしまい、トイレ外での粗相につながってしまうこともあります。
事前に、洗濯機の近くやドアの近くなど大きな音が出るものの近くはなるべく避け、静かなところに設置してあげるのも1つの手です。
3. トイレに行く頻度が減ってしまったねこちゃんへ
トイレを替えたことでトイレに行く頻度が減ってしまうことにも、理由と対策方法があります。
長時間我慢をしてしまうと病気になってしまう恐れもあるので、下記を参考に、注意しましょう。
トイレ頻度に関するチェックリスト
ねこちゃんがいつもいる場所から遠いところにトイレがある
特に冬場は要注意です。
寒いからといった理由でトイレをギリギリまで我慢してしまうねこちゃんが膀胱炎になってしまうことはとても多いです。トイレはなるべくねこちゃんがいつもいる場所から近く、冬場でも寒くなく暖かい場所に設置してあげましょう。
家族で喧嘩をよくしたり、大声を出す人がいる
声に驚いて隠れている時間が長くなってしまった可能性があります。大声を出さないようにし、おやつなどで信頼関係を築いてください。
来客が苦手で隠れることが多い
飼い主様ご家族以外の人が家に入るのが苦手なねこちゃんは、隠れることにより、トイレに行けなくなってしまいます。
そんなねこちゃんには、いつでも行ける避難場所を確保してあげて、トイレもそこに設置してあげてください。
いつでもねこちゃんがリラックスできる環境に
あなたのねこちゃんに当てはまりそうなことはございましたか?
ねこちゃんはとっても慎重派の子が多いので、焦らずゆっくりと解決していくことがとても大切です。「うちの子はこれが原因!」と思い込んでいた飼い主様も、色々と試していただく中で、全く関係のないことが原因だった、なんてこともあります。こちらの内容が少しでも多くのねこちゃんと飼い主様のお役に立てましたら幸いです。
この記事を書いた人
トレッタねこ病院 看護師
飯塚 友李乃
足立文化学園 専門学校ビジョナリーアーツ ペット学科 キャットマスター専攻 卒業、トレッタねこ病院へ入る前は都内のねこ専門病院にて看護師として勤務。
ひとこと
生まれた時からねこちゃんと暮らし、幼少期からずっと将来は動物関係の仕事につくと心に決めていました。その中でも、保護ねこ活動に携わり少しでも多くの命を救うお手伝いがしたいという思いから、まずはそこに活かせる知識をつけるため、看護師という道を選びました。言葉を話せないうえに病気を隠そうとしてしまうねこちゃんがつらい思いをしないように、またそんなねこちゃんの病気に気づけず飼い主さまがつらい思いをされないように、トレッタと共にできる限りのサポートをしていきたいです。正しい知識とトレッタが広まり、世界中のねこちゃんがしあわせになれますように。 最近は、保護ねこのここあちゃんを実家にむかえてメロメロです!