寄生虫性下痢

ねこに多いのが寄生虫による下痢。特に仔ねこの時期には免疫が未成熟なこともあり症状が出やすく注意が必要です。寄生虫にはねこ間で感染性を持つものが多く、糞便やグルーミングを通じて同居ねこの間で感染して拡大することも...今回は下痢の原因となる寄生虫を説明させて頂きます。


☆下痢を起こす代表的な寄生虫

 ・コクシジウム(原虫)
 ・ジアルジア(原虫)
 ・トリコモナス(原虫)
 ※条虫、猫回虫などは大量に感染しないと下痢にはなりにくい

原虫って何と思った方も多いかと思います。原虫とは私達が寄生虫で想像するニョロニョロした紐状の虫(条虫や線虫など)ではなく、単細胞であり顕微鏡などで見ないとわからない小さな寄生虫になります。もちろんうんちを肉眼でみてもわかりません。


・症状

症状としては成猫では無症状のこともあるが、基本的に水様性~泥状の下痢便、体重減少を示します。仔ねこが特に症状を示し、治療を怠ると衰弱する原因になります。また、感染性が強く同居ねこがいる家庭で、他のねこにも下痢が始まったという場合はこちらを疑う必要があります。


・検査

基本的に糞便検査になります。しかしながら顕微鏡検査での糞便検査で見つからない場合もあるため新鮮便を何回か検査してもらうか、原因がわからない下痢が続く場合は糞便の遺伝子検査もあります。まずは糞便を持って、動物病院への受診をお勧めさせて頂きます。


・治療

それぞれの寄生虫に対して、効果のある薬剤は異なるため検査で原因をしっかりと特定し、獣医師さんから処方された薬剤をしっかりとあげましょう。


・まとめ

他の同居ねこへの感染も考え、下痢が出ている場合は早めに受診とその子の隔離も大切になります。もし、同様の症状が複数頭出ている場合は治っても他の子から再度感染してしまい、いたちごっことなることがあるため全員の糞便検査や受診が必要となります。

保護ねこやペットショップなどからの新しいねこを迎える時は便に異常がないか確認したり、同居猫との顔合わせの前に期間を置いて様子をみる必要があります。

新しい子を家に迎える前に駆虫をしっかりと行うことが重要です。迎え入れる子が駆虫済みかどうか確認することは既に家にいる守るために必ず確認してください